岩手医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

頭頸部外科研修案内

当講座の魅力POINT

守備範囲の広さ

耳鼻咽喉科の最たる魅力は、扱う部位が多岐に渡るという点だ。同科では頭頸部から上の脳、眼、歯を除いたすべてを、外科内科のボーダーを越えて扱うことになる。その守備範囲の広さは、医者歴、耳鼻咽喉科医師歴が30年を超える佐藤主任教授をもってして、「一度もやったことがない手術がまだたくさんある」と言わしめるほど。耳・鼻・のどを扱う耳鼻咽喉科という印象に加え、『頭頸部の外科全体』と考えたほうが近いという。

当科では頭頸部腫瘍を専門とする志賀教授のもと、岩手県とその周辺地域、いわゆる南部藩の地域の頭頸部腫瘍の多くを治療している。そのような中で『学べる症例の多さは、他医療機関と比べてひけを取らないばかりか多彩で、研修をするのにはモッテコイ』と志賀教授の口調は高ぶる。早い時期に多くの症例を経験し、多くの手術手技を覚えることで、将来性は確実に有望になる。今後の我が国を取り巻く医療情勢のなかで生き残るには必要条件であろう。

同科の桑島医局長も、「15分で終わる手術もあれば、12時間かかる手術もある」と、耳鼻咽喉科領域における手術内容のバラエティの豊富さを語る。

同時にそれが外科医になりたかった桑島医局長にとって魅力の一つになっているようだ。その後の進路は、大学に残るもよし、開業するもよし、地域医療に尽力するもよし。外科内科の両方を網羅しているため、「いわゆる“つぶし”がきくのも特徴」と、桑島医局長。

桑島医局長に自らの指導方針について聞いたところ、「任せるところは任せて、手取り足取り教えることはしません」とのこと。

同科では教授をはじめとして、講師、助教、そしてレジデントと、屋根瓦方式で知識や技術を順々に伝えている。医療現場における1つ1つの経験を大切にし、世代をこえて伝えていくことが、大学病院では特に重要だという。また、手術に関してもなるべく早く経験させるため、後期研修で多くの症例数をこなすことができる。もちろん、若手が術者になるときは上の医師がつき指導にあたる。

このような体制のもと、「関東圏や都市部の他大学と比べても、同等以上の技術を身に付けることができる」と、桑島医局長は言う。本人のやる気次第で、腕を磨くチャンスはいくらでも転がっているのだ。

専門研修プログラムPROGRAM

卒後臨床研修については、医師卒後臨床研修センターへ

 

 

耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座の専門研修プログラムは下記PDFをご参照ください。

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